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企画展

鶴田真由×小林紀晴 写真展

Silence of India



鶴田真由と小林紀晴が、南インドの地へ共に旅にでた。

茅野市出身である小林紀晴は長野県諏訪地域の御柱祭や沖縄県宮古島の伝統行事など、日本各地に伝わる約30箇所の祭りや神事を撮影してきました。各地を巡る中で小林は神と人との交流、親から子への体験や記憶の積み重ねが個人にとって特別なものと考えるようになります。人が太古からはぐくんできたそうした積み重ねが現代の人々にも脈々と受け継がれており、祭りや神事に携わる人の所作や、姿、表情にそれは映し出されています。 本展覧会では、遠い過去から連なる人々の精神を追い、女優・鶴田真由とともに聖者が修行を重ねたアルナーチャラの山麓、古来より聖地とされたハンピ遺跡群、バックウォーターと呼ばれる大水郷地帯などを、月や太陽に導かれるように巡り撮影した作品をご紹介します。記憶や祈りが積み重なった土地の気配に耳を澄まし、時空を超えた命の鼓動に共鳴する旅。土地の人々や風景との出会いを重ねながら、インドの“悠久の流れ”の深部に触れていく姿が印象的です。
ふたりの写真がときに交差し、重なり、再び距離を孕み、幾重にも層を成すようにして描き出すインド。旅の日々を、それぞれが自由に綴ったエッセイの一部も、展示のなかに点在しています。旅そのものを見つめ、私たちの内なる旅へと転じる「Silence of India」。無数の音、無量の光が写真の奥から伝わってくるでしょう。


会期  2018年9月15日(土)~9月30日(日)

会場  茅野市美術館 常設展示室

開館時間  10:00~18:00

観覧料  無料

チラシチラシがダウンロードできます


©Mayu Tsuruta

©Kisei Kobayashi

関連イベント

トークイベント・サイン会:鶴田真由×小林紀晴

日 時2018年9月17日(月・祝)
14:00開始(13:30開場)
会 場茅野市民館 マルチホール
料 金無料(申込み不要・定員400名)
コメント


インドには、表層の騒ついた世界の下に悠久の流れを感じる場所がある。
呼吸を深くし、心と体を合せて行くと、次第にその世界に潜り込んでいく。
世界との境界線がなくなり、全てのものが一体化する場所。
インドには、その世界にゆっくりと入っていく穴がある。
インドには、その世界にゆっくりと入っていく智慧がある。
だから、時々、インドを訪れたくなる。

―― 鶴田真由

たとえ動物の鳴き声が届いても、風が樹々を揺すっていても、波が高くても、風景だけでは音が鳴らない。カメラのファインダーを覗きながらそう思うことが、これまでに何度もある。なのに、そこに人が立つと途端に風景が人の方へ傾いていく。感情の続きとなり、音が始まる。体温も風景へ伝わっていく。ミューズを追った南インドへの旅。静かなる音がずっと鳴り続けていた。だから、異国にいながらにして、さらなる異国への旅となった。

―― 小林紀晴



プロフィール


鶴田真由

女優。映画、テレビドラマ、舞台、CMなどの活動のほか、旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多い。番組出演がきっかけとなり、2008年には第4回アフリカ開発会議(TICAD Ⅳ)の親善大使の委任を受ける。近年はドラマ「マルモのおきて」「酔いどれ小籐次」「マザーズ」「株価暴落」「犯罪症候群」、映画「沈まぬ太陽」「さよなら渓谷」「64-ロクヨン」「DESTINY鎌倉ものがたり」「海を駆ける」など話題作に出演。著書に「ニッポン西遊記 古事記編」「神社めぐりをしていたらエルサレムに立っていた」(共に幻冬舎)などがある。
2017年ニコンプラザ「THE GALLERY」での写真展をきっかけに発表の場が増え、2018年には個展「KATARIBE」を開催。

小林紀晴

1968年長野県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。新聞社にカメラマンとして入社。1991年独立。アジアを多く旅し作品を制作。2000~2002年渡米(N.Y.)。写真制作のほか、ノンフィクション・小説執筆など活動は多岐に渡る。東京工芸大学芸術学部写真学科教授。ニッコールクラブ顧問。著書に『ASIAN JAPANESE』『DAYS ASIA』『days new york』『旅をすること』『メモワール』『kemonomichi』『美女の一瞬』『だからこそ、自分にフェアでなければならない。』など多数。近著に『ニッポンの奇祭』『見知らぬ記憶』がある。1997年「DAYS ASIA」日本写真協会新人賞、2013年「遠くから来た舟」第22回囃子忠彦賞を受賞。



お問合せ

茅野市美術館
TEL:0266-82-8222



主催:Silence of India 実行委員会
後援:茅野市、茅野市教育委員会、岡谷市教育委員会、諏訪市教育委員会、下諏訪町教育委員会、富士見町教育委員会、原村教育委員会、信濃毎日新聞社、長野日報社、市民新聞グループ(7紙)、エルシーブイ株式会社
協力:株式会社ニコンイメージングジャパン
展示構成:小寺規古(株式会社赤々舎)







お問合わせ
〒391-0002 長野県茅野市塚原一丁目1番1号  Tel:0266-82-8222 Fax:0266-82-8223
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