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企画展

茅野市市制施行60周年記念事業

信濃美術をみつめる「描くこと この地との出会い」




茅野市美術館では、茅野市市制施行60周年記念事業として、地域ゆかりの8人の画家を取り上げる展覧会を開催します。茅野市で生まれ育った者、教員として過ごした者、蓼科高原を愛し滞在した者など、画家とこの地とのつながりは様々です。本展では、約60点の作品を厳選し、それぞれが求めた美と、地域との出会いをみつめます。

会期  2018年7月28日(土)~9月9日(日)
※東山魁夷作品については前期(7/28~8/13)と後期(8/15~9/9)で展示替えあり

会場  茅野市美術館

開館時間  10:00~18:00

観覧料  一般500円(300円) 高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金。障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。

休館日  火曜日

展示作品リスト(PDF)
ポスター
ポスターはこちらポスターがダウンロードできます
チラシはこちらチラシがダウンロードできます


作家紹介
 正宗得三郎(1883-1962)は岡山県生まれ。1907年東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業後に渡仏し、モネ、マティスらに接し学びました。茅野市・蓼科には写生に訪れ、長野県飯田市に疎開するなど、信州の自然に触れています。正宗の心からの感情は色彩となり、そして鮮やかに日本の四季を描きました。

 中川紀元(1892-1972)は長野県辰野町生まれ。1912年諏訪中学校(現諏訪清陵高校)を卒業後、東京美術学校入学。後に中退。茅野市内での小学校教員を経て、1919年に渡仏しマティスに師事、フォーヴィスム(野獣派)を日本に紹介しました。その後、水墨画的な油彩画という独自の境地を開きました。

 小堀四郎(1902-1998)は愛知県生まれ。1927年東京美術学校を卒業後、渡仏。1945年茅野市・蓼科に家族で疎開し、蓼科の美しく雄大な自然に魅せられ戦後10年間一人残ります。茅野市で自然を感受した経験が、後に自然の尊厳や生命の神秘を描くことに繋がりました。

 田村一男(1904-1997)は東京生まれ。1924年初めて茅野市・蓼科を訪れ、どこまでも広がる高原に感動し、以後日本の山や高原を主題とした作品を多く残しました。その作品は田村自身を投影していくかのように、年を経るごとに写実性を離れ、簡潔な構成と深い色彩による風景画へと展開しました。

 矢崎牧廣(1905-1983)は茅野市生まれ。1924年上京し林武(1896-1975)に師事。矢崎は早い段階から、やや荒い骨太で力強い筆致の作風を体得し、生涯を通して、故郷の信州、日本各地、中国、東南アジア、欧州などの風景と向き合いました。

 東山魁夷(1908-1999)は横浜に生まれ神戸で育ちました。1931年東京美術学校を卒業。戦中戦後の苦難の時代を経て、風景画家として独自の表現を確立します。茅野市・蓼科にある御射鹿池(みしゃかいけ)をモチーフとした《緑響く》をはじめ、信州、日本、世界の風景を主題に、その作品は深い精神性と豊かな叙情性を湛えています。

 矢﨑博信(1914-1944)は茅野市生まれ。1933年帝國美術学校(現武蔵野美術大学)へ入学。在学中、日本のシュルレアリスム(超現実主義)を標榜した先駆的グループを仲間と結成。1938年の帰郷後は小中学校の教員を務めながら、シュルレアリスムの視点から、俳諧と絵画の融合を試みましたが29歳で戦死しました。

 篠原昭登(1927-)は茅野市生まれ。東京第三師範学校(現東京学芸大学)を卒業。その後、田崎廣助(1898-1984)に師事。一水会と日展への出品作の7割以上は自身の生まれ育った八ヶ岳山麓を取材し、萱ぶき屋根の山村や、棚田、里山、草原など、風土の変遷をみつめ続けています。

  • 東山魁夷《緑響く》1982年
    長野県信濃美術館 東山魁夷館蔵
    ※前期で展示。後期では《緑響く》(習作)を展示。


  • 矢﨑博信《高原の幻影》1938年
    諏訪市美術館蔵


  • 小堀四郎《無限静寂(宵の明星-信)》1977年
    世田谷美術館蔵


  • 田村一男《雪の白樺湖》1997年
    松本市美術館蔵


  • 正宗得三郎《素園小景》1960年
    府中市美術館蔵


  • 中川紀元《関紫蘭女士像》1930年
    辰野美術館蔵


  • 矢崎牧廣《鎌ヶ池》1971年
    長野県信濃美術館蔵


  • 篠原昭登《山麓初夏》1992年
    茅野市美術館蔵



関連イベント

子どものための美術教室
「自分がみつけた好きな場所」


講師|大月ヒロ子(ミュージアム・エデュケーション・プランナー)

自分のお気に入りの場所で見つけた「しるし」を手元に置きながら、その場所の記憶をたどり、絵にして、その「しるし」とともに展示してみましょう。
日 時8月11日(土・祝)10:00〜12:00(9:30受付開始)
会 場茅野市民館 ロビー
参加費1人200円
持ち物①自分が描きたい画材
②「しるし」1個
※自分が気に入っている場所で見つけた落ちていたり、もらったりした何か(葉っぱ、石、端材、セミの羽など何でも)
③「しるし」が入る大きさの箱
定 員先着20名(要事前申込み)
対 象小中学生(保護者の参加も可、小学4年生以下は要保護者同伴)


美術講座「描くこと 東山魁夷・田村一男・矢崎牧廣・矢﨑博信」

講師|瀬尾典昭(長野県信濃美術館 東山魁夷館 研究主幹)、大島浩(松本市美術館学芸員)、茅野市美術館学芸員
日 時8月12日(日)13:30開始
会 場茅野市美術館
参加費無料(要展覧会チケット)


きてみて!親子ギャラリーツアー

ガイド|茅野市美術館サポーター、学芸員

親子を対象としたギャラリーツアーです。ガイドと一緒に話しながら、楽しく作品を鑑賞しましょう。
日 時8月18日(土)11:00開始
会 場茅野市美術館
参加費無料(対象は小中学生とその保護者。保護者の方は1名無料。会場入口に5分前に集合。)


美術講座「描くこと 正宗得三郎・中川紀元・小堀四郎・篠原昭登」

講師|志賀秀孝(府中市美術館 副館長補佐兼学芸係長)、赤羽義洋(辰野美術館学芸員)、茅野市美術館学芸員
日 時8月26日(日)13:30開始
会 場茅野市美術館
参加費無料(要展覧会チケット)


きてみて!ギャラリーツアー

ガイド|茅野市美術館サポーター、学芸員

お話しをしながら、ガイドと一緒に展示作品をめぐります。
日 時9月1日(土)11:00開始
会 場茅野市美術館
参加費無料(要展覧会チケット)


学芸員によるギャラリートーク

日 時9月2日(日)11:00開始
会 場茅野市美術館
参加費無料(要展覧会チケット)


特別講座「おでかけ美術館」

講師|三澤一実(武蔵野美術大学教授)
地元作家|小川格(画家)、橋口優(画家)
ファシリテーター|茅野市美術館サポーター

本展出品作家と地元作家の作品を展示し、ファシリテーター(進行役)と児童が対話しながら作品を鑑賞。その鑑賞体験を基に作品を作る授業の様子を見学します。
日 時9月6日(木)9:00〜12:50(8:40受付開始)
会 場茅野市立泉野小学校
受講料無料
定 員先着10名(要事前申込み)


「心に残っている風景や人を描こう」作品募集

心に残っている風景や人を描いてみましょう。本展に来場した子ども(中学生以下)を対象に用紙を配布します。子どもたちが描いた夢の絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。
募集期間7月28日(土)~9月9日(日)




~名画の生まれた風景を訪ねる~ “緑響く”深緑の御射鹿池ツアー

《緑響く》のモデルとなった御射鹿池や、滞在した温泉宿をはじめとする東山魁夷氏の足跡を訪ねる、贅沢な日帰りバスツアーです。

詳細 http://chinotabi.jp/
問合せ 一般社団法人ちの観光まちづくり推進機構 ちの旅案内所 Tel.0266-73-8550


主催:茅野市美術館
共催:茅野市、茅野市教育委員会
助成:芸術文化振興基金
協力:長野県信濃美術館 東山魁夷館、NPO法人サポートC 美遊com.、一般社団法人 ちの観光まちづくり推進機構
後援:長野県、長野県教育委員会、岡谷市教育委員会、諏訪市教育委員会、下諏訪町教育委員会、富士見町教育委員会、原村教育委員会、諏訪教育会、信州美術会、諏訪美術会、茅野市美術協会、岡谷市美術会、諏訪市美術会、下諏訪美術会、富士見美術会、信濃毎日新聞社、長野日報社、市民新聞グループ(7紙)、長野エフエム放送、エルシーブイ株式会社、月刊ぷらざ、JR東日本 長野支社、一般社団法人 長野県観光機構、諏訪地方観光連盟、一般社団法人 八ヶ岳ツーリズムマネジメント、茅野商工会議所、信州諏訪農業協同組合







お問合わせ
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