農閑期、村の若い衆が五、六人で穴倉と呼ばれる小屋を建ててそこで共同作業をした。
上槻木に冬場の穴倉があったが、火事になり再建された。藁細工、注連縄、門松、布草履、かごなどを囲炉裏の回りで作っている。外から声をかけると「入っとくれ」「どうぞ」と言ってくれる。来ている方は「家に一人でいるより、ここに来ると話が出来ていい」と話す。今は元気な高齢者のたまり場として運営されている。
十二月に初めて行った時は、火が良く燃えていなかったらしく、煙が目にしみて大変だった。数人のメンバーにより活動している様子だが、新聞などで見てくる人もいると言う。初めて行った時はお客様扱いで、暮れで忙しそうだったせいもあるだろうが、殆ど口を聞いてもらえず、二回目から一緒に草履作りをさせてもらい、教えて頂いているうちに話が出来るようになった。
特にテーマはなく話をしたが、ダンチョネの話や、村の年寄りの話などの話題が出て、人の紹介もして頂いた。本来の共同生活の場で、地域の方々の話題にふれ、情報が交錯する場である。
この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。