民謡 - 米沢北大塩

【行ない手】
北大塩高齢者クラブ会員約四十名

【内容】
ダンチョネ節盆踊り再現
小原の辻にある金毘羅社に、秋の祭用の灯籠を立ててある。祭の再現で奇形二股大根、瘤つき芋が供えられている。奇形野菜を供えるのは子宝に恵まれるようにと言うことらしい。
赤や青などの着物姿の女性や、青い北大塩の法被姿の人たち、男の人は手拭を頬被りしたり鉢巻きにしたり、首にかける人もある。多くは靴を履いているが草履、下駄の人も居る。
マイクが用意されていて、会長さんの挨拶の後、取組を依頼したサポートCからも挨拶をして踊りが始まる。
唄い手は樋口明男さん(八十一歳)、吉田ふさ子さん(八十四歳)。二十数名が一つの輪を作り踊った。

ダンチョネは、四十五年くらい前まで、灯籠祭、盆踊り、十五夜などに行ない、昭和三十年頃はお諏訪節も踊っていたが、盆踊りが変わってから、やらなくなった。
当時、女性は、浴衣や内織りの着物、お太鼓の帯、駒下駄、ぽっくり。男性は、下はふんごみ、手拭を被っていた。祭では浴衣に三尺、はっぴ、長着、下駄を履いた。
誰かが好きな文句を唄って、そこに皆が「ダンチョネ」と合いの手を入れる。唄の真ん中で踊り手が「ダンチョネー」と入れる。歌い終わると他の人が見計らって歌いだす。
それしか遊びがなかったので、十五、六歳位になると皆参加したとのこと。



この企画は、平成24年度文化庁「地域の遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」補助事業です。

△ページの先頭へ