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共催事業 劇団文化座公演

獅子



日本人の典型的な姿が描かれると同時に
一幕物のドラマとしての見事な構成が際立つ傑作戯曲。

文化座の伝統を瑞々しく復活させた珠玉の舞台が
好評に応え再演決定!

作=三好十郎
演出=原田一樹

美術=川口夏江
照明=森田三郎
音響=秦 大介
演出助手=米山 実
舞台監督=鳴海宏明
制作=嶋村浩康 津端康志

出演
伊藤勉
津田二朗
青木和宣
佐藤哲也
春稀貴裕
池内智士

有賀ひろみ(茅野市出身)
酒井美智子
高村尚枝
小谷佳加
長束直子
中島文世

田村錦人(声)

劇団文化座公演 獅子

獅子一場面

獅子一場面

獅子一場面

獅子一場面

時は戦時中、鉄路沿いの農家・一色家。かつて当主の吉春は、越後の獅子囃子の名人から獅子舞を習い旦那芸にするほどの家柄であったが、人の好さが祟ってか今ではすっかり没落している。
今日は一人娘の雪の嫁見の日。吉春の妻の紋は、長男の吉男が出征したあと<国策オカカ>と陰口を叩かれながらも家の盛り返しに躍起になってきた。そして自分のような苦労はさせまいと俄か成金の息子に雪を嫁がせようと事を進めてきたのだ。
雪がひそかに思いを寄せる、吉男の親友・馬場圭太郎が挨拶に姿を見せる。満州開拓に骨を埋める気で間もなく日本を発つという―。

文化座は1942(昭和17)年の創立より三好十郎作品を上演してきました。『獅子』も1943年に文化座が初演、戦中の旧満州公演も含め数次にわたり上演を重ねてきた劇団の代表作の一つです。日本人の典型的な姿が描かれると同時に、一幕物のドラマとしての見事な構成が際立っています。2011年、創立70周年記念企画として新演出のもと実に32年ぶりに上演するや、作品の持つ生命力、作品に対する文化座の親近性を証明するような好評を博しました。

 

感想文(2011年上演時)より

◇三好十郎のすごさが改めて実感できました。あの時代にこういう芝居を書いた人がいて、そして丸山定夫(移動演劇桜隊)がこの芝居を演っていたということを思いながら観て……胸いっぱいでした。
(女性)

◇各々の役者さん達の個性が滲みでていて、大変見応えのある作品に出来上っているのではなかろうか。娘を嫁に出すときの母親の気持、それを一歩引いたところからみている父親、まわりの状況から身動きがとれなくなってしまった娘など、胸につまってくるようなストーリーであった。
(71才 男性)   

◇信州の原風景を想い浮かべながら楽しませていただきました。親子の愛情に感激しました。封建時代、格差社会の中で思い切り羽ばたくのは並大抵のことではなかったと思います。
(61才 女性)

◇自らの道は、自らが決める。今の時代、特に問われている事だと思います。素晴らしかったです。
(47才 男性)

◇感動的な舞台でした。静かにのどかな鳥の声に始まり、力強いドラフト音で終る。のらりくらりの父親の爆発と重なっているようでした。父親の娘への愛情がひしひしと伝わってきました。是非再演を希望します。スタジオだけではもったいない舞台です。
(70代 女性)

■日 時:2013年5月12日(日) 15:00開演
■会 場:茅野市民館 マルチホール
■料 金:(全席自由/税込) 一般3,500円 高校生以下2,000円
■主 催:「獅子」茅野公演実行委員会
■共 催:茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造
■後 援:茅野市、茅野市教育委員会、岡谷市、岡谷市教育委員会、諏訪市、諏訪市教育委員会、
      下諏訪町、下諏訪町教育委員会、富士見町、富士見町教育委員会、原村、原村教育委員会、
      信濃毎日新聞社、長野日報社、信州・市民新聞グループ(7社)、LCV
■チケット取扱:茅野市民館、平安堂茅野店、今井書店本店、シマダヤ楽器店、今井書店ふじみ店、劇団文化座
■お問合せ:劇団文化座 TEL.03-3828-2216

プロフィール
有賀ひろみ(あるが ひろみ)=紋
長野県茅野市出身。1971年入座。今年、舞台生活40周年。

 
●主な舞台
1972年『逃げる神様』三好十郎作 貝山武久演出
1973年『越後瞽女日記』斎藤真一原作 貝山武久演出
1974年『イルクーツク物語』アルプーゾフ作 八木貞男演出
1975年『向い風』住井すゑ原作 寺島アキ子脚本 佐佐木隆演出
1975年『三人の花嫁』寺島アキ子作 鈴木光枝演出
1976年『畸型児』小幡欣治作 貝山武久演出
1976年『荷車の歌』山代巴原作 寺島アキ子脚本 佐佐木隆演出
1976年 新劇合同公演『桜姫東文章』
     鶴屋南北原作 石坂秀二改作・演出
1977年『かあちゃんたちの明日』寺島アキ子作 鈴木光枝演出
1977年『獅子』三好十郎作 佐佐木隆演出
1979年『女と刀』中村きい子原作 ふじたあさや脚本 鈴木光枝演出
1980年『ある夜間中学の記録―日本の教育1970―』
     ふじたあさや作 貝山武久演出
1984年『海の一座』謝名元慶福作 八木貞男演出
1985年『五番町夕霧桜』水上勉作 木村光一演出
1988年『斬られの仙太』三好十郎作 秋浜悟史演出
1991年『あかきくちびるあせぬまに』
     蓮城三紀彦原作 八木柊一郎作 鈴木完一郎
1993年『土』長塚節原作 秋浜悟史脚本・演出
1994年『夢の碑―私説 田中一村伝』堀江安夫作 佐々木雄二演出
1995年『サンダカン八番娼館』
     山崎朋子原作 ふじたあさや脚本 鈴木光枝演出
1995年『ほにほに、おなご医者(せんせい)』
     志賀かう子原作 堀江安夫脚本 鈴木完一郎演出
1997年『瞽女さ、きてくんない』堀江安夫作 佐々木雄二演出
1998年『故郷 THE GOOD EARTH』
     水上勉原作 八木柊一郎脚本 鈴木完一郎演出
2000年『遠い花―汝が名はピーチ・ブロッサム』
     八木柊一郎作 鈴木完一郎演出
2001年 メープルリーフ・シアター公演『赤毛のアン』
     L・M・モンゴメリー原作 ジョセフ・ロビネット脚色 貝山武久演出
2004年『天国までの百マイル』
     浅田次郎原作 八木柊一郎脚本 原田一樹演出
2006年『鈴が通る』三好十郎作 小林裕演出
2008年『月の真昼間(まぴろーま)』
     森口豁原作 杉浦久幸脚本 原田一樹演出
2008年『てけれっつのぱ』 蜂谷涼原作 瀬戸口郁脚本 西川信廣演出
2009年『千羽鶴』コーリン・トーマス原作 比佐廉潤色 磯村純演出
2011年『骸骨ビルの庭』宮本輝原作 小松幹生脚本 黒岩亮演出
2011年『獅子』三好十郎作 原田一樹演出
2012年『兄いもうと』室生犀星原作 金子洋文脚色 原田一樹演出
2012年『貘さんがゆく』杉浦久幸作 原田一樹演出

あるが ひろみ

有賀ひろみ


お問合わせ
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