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主催事業

オペラシアターこんにゃく座公演

~オペラ『注文の多い料理店』と歌のステージ~

茅野市民館マルチホールは様々な演目を行っていますが、特に舞台機構を生かした芝居やミュージカルなどをより効果的に楽しんで頂けるよう作られています。
一般的には少し難しさを感じることの多いオペラですが、今回は西洋のオペラではなく、日本にある題材で創作された音楽絵巻と云っても良いようなオペラとソングという演目です。
 
「こんにゃく体操」という身体をほぐすところから必要な体の表現を生み出す体操を基に歌や芝居、そして考え方も含め作品を作り上げている、「オペラシアターこんにゃく座」の舞台は子供から大人、高齢者の方までもが舞台に引き込まれていきます。
今回の「オペラ『注文の多い料理店』と歌のステージ」は、宮沢賢治原作の物語と劇団の主な出し物であるソングによる“歌のステージ”とで構成されています。
 
一般のオペラやミュージカルとは声の表現も違い、言葉がよく伝わり内容も良くわかります。歌う事の経験のある方々には新しい発見の機会になり、コンサートなどになじみのない方にも楽しみの発見の時になるでしょう。
その表現力の豊かさや演奏者との一体感を感じられるステージは、次から次へと繰り広げられる音楽絵巻となって物語を綴って行きます。ピアノや打楽器などの少ない伴奏楽器が、どのように雰囲気を作り上げるかも見どころです。
開館以来、来場者にも出演者にも好評をいただいている市民館の主催事業をさらに楽しんでいただけるように企画しました。
オペラ『注文の多い料理店』と歌のステージ チラシ
日   時 : 2009年11月8日(日) 開場 14:30  開演 15:00
会   場 : 茅野市民館 マルチホール
料   金 : 指定席 S席2,500円 A席2,000円 (当日各500円増)      
友の会料金 S席2,350円 A席1,900円        
※障害者割引、団体割引(10名以上)あります。友の会料金にて販売中。
(チケット割引については、サポートC事務所 ℡0266-82-8230まで)
出   演 : オペラシアターこんにゃく座
演   目 : オペラ『注文の多い料理店』と歌のステージ
企画内容
第一部  歌のステージ
「パレード」  詩 : 朝比奈尚行/曲 : 萩京子
「夢の番人」  詩 : ラングストン・ヒューズ/訳 : 木島始曲萩京子
「ぼくがつきをみると」 訳 : 谷川俊太郎/曲 : 林光
「きもちのふかみに」  詩 : 谷川俊太郎/曲 : 萩京子
「5分でわかるボレロ」  曲 : M・ラヴェル/編曲 : 堀内貴
「さそりの赤目が見えたころ」  詩 : 宮澤賢治/曲 : 萩京子
「岩手軽便鉄道の一月」   詩 : 宮澤賢治/曲 : 林光  他  
第二部  オペラ『注文の多い料理店』  
原作:宮澤 賢治/作曲:萩 京子

二人の若い紳士がすっかりイギリスの兵隊のような格好をして、ぴかぴかする鉄砲をかついでだいぶ山奥までやってきました。ふとうしろを見ると「西洋料理店 山猫軒」という札の出ている立派な一軒の西洋づくりの家が。玄関には金文字でこう書いてありました。「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」おなかがすいていた二人はひどくよろこんで中にはいって行くと、「ことに肥ったお方や若いお方は、大歓迎いたします」大歓迎というので、もう大よろこびです。二人がずんずん廊下をすすんでいきますと、こんどは水いろのペンキ塗りの扉に黄いろな字でこう書いてありました。「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください」そしてその扉の裏側には「注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々こらえて下さい」「これはぜんたいどういうんだ。」二人は顔をしかめます。つぎつぎと扉が続き、そこには必ず「注文」がついてきます。その「注文」の先には、どのような歓迎が待ち受けているのでしょうか。

オペラ『注文の多い料理店』~サスペンスとしての楽しさを求めて~
萩京子(作曲家)

都会からやってきた二人の若い紳士が山の奥でさんざんな目にあうという『注文の多い料理店』は、宮澤賢治の作品のなかでは最もよく知られています。読んで楽しく、読み終わったときには、賢治作品ならではの、他の作家ではぜったいに味わえない不思議な感覚に包まれます。出だしから「すっかりイギリスのかたち」と形容して、お金にまかせて外側ばかりそれらしく飾りたてるふたりの男たちをガツンと皮肉っています。狩猟をすることの本当の喜びも求めず、自然に対する礼儀もわきまえない彼らは、山猫と称する謎の存在から懲らしめを受けます。紙くずのようにな った顔はもとに戻りません。痛快でちょっと切ない結末。私は、読んで楽しかった気持ちを、まるごとオペラにしたいと思いました。次々といろいろな色の扉が出てくるスリリングな楽しみ、変な注文に対してつべこべ言いながら従っていく男たちのこっけいさ、空間も時間もゆがんでいて、それでいて山猫の弟子(?)たちの妙にリアルな存在感。男たちを闇の奥の奥まで誘うのはこの山猫の弟子たちです。この三人はオペラを見ている人たちをも、物語の奥まで連れていってくれます。どうぞみなさん、賢治のことばをそのまま歌い演じる「物語るオペラ」を、たっぷり楽しみ味わってください。

~来場者アンケートより~

・少しのしかけと道具でどんどん次へ次へと進んでいく、みごとな演出でした!3人の女性の歌も演技も、そして“表情”もとってもいいです。あれだけパーカッションだけでやっていくのは、とても難しいだろうと思った。それだけあって、迫力はあった。
・注文の多い料理店は筋が分かっていながらも引き込まれました。狂言回しのような妖精?三人がからんでくるやり方がおもしろいですね。
・オペラと演劇の組み合わせのおもしろさに感動しました。元気があってat homeに観れる作品だと思いました。原作の言葉どおりを使っているのですか?不思議で、 でもその違和感がおもしろくて、でも自然な感じが残った。
オペラシアターこんにゃく座 プロフィール

オペラってなに?オペラってへん!
オペラってむずかしい?
オペラっておもしろい!オペラってすてき!
オペラシアターこんにゃく座は、[新しい日本のオペラの創造と普及]を目的に掲げ、1971年に創立された。母体となったのは、東京芸術大学内で1965年から12年間にわたって活動が続いた学生たちのサークル「こんにゃく体操クラブ」である。このクラブでは、故宮川睦子氏(元東京芸術大学名誉教授)指導のもとに、身体訓練と演技の基礎訓練が行われた。この「こんにゃく体操クラブ」出身者たちにより、自国語のオペラ作品をレパートリーとする劇団として、全国巡回公演を開始した。
日本上演されるオペラは、言葉が聞き取れず字幕の助けを必要とすることが多く、そのため一般の観客が楽しめるものではない。そのなかで、こんにゃく座は創立当初から日本語をいかに伝えるかを課題とし、その結果よく聞き取れる、内容の伝わるオペラを数多く創り出している。
こんにゃく座はまた、オペラの演劇性を重視し、こんにゃく体操で培われた身体性を駆使し、演出面にも斬新な発想を提示し続けている。そして大掛かりなグランド・オペラの方向はとらず、ピアノのみ、あるいは小編成のアンサンブルの演奏と少人数の出演者による作品を創作し、数多くの上演を重ねてきている。現在こんにゃく座は、林光を芸術監督、萩京子を音楽監督とし、歌手33名を擁し、年間約250公演の上演活動を続けている。

こんにゃく座オペラ舞台

こんにゃく座オペラ舞台

受賞歴
 
1976年 「ウインナーワールドオペラ賞・特別賞」(創造活動全般)
1989年 「ジローオペラ賞・特別賞」(『十二夜』の成果)
「文化庁芸術祭賞(音楽部門)」 (『セロ弾きのゴーシュ』の成果)
「音楽之友社賞」(創造活動全般)
1992年 「キッズ&アーツアンサンブル賞」 (『セロ弾きのゴーシュ』の成果)
1997年 「山本安英の会記念基金賞」 (日本語による『歌芝居』の成果)
「三菱信託音楽賞」 (『変身』の成果)
2000年 「平成12年度東京都優秀児童演劇選定」(『ロはロボットのロ』の成果)
2002年 「第12回イーハトーブ賞」(多数の宮沢賢治作品のオペラ化に対して)
 
主   催 : 茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造

企画制作 : NPO法人サポートC
 

【お問合せ】

●茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造 (担当/事業部:柳澤) 
〒391-0002 長野県茅野市塚原一丁目1番1号
受付時間 9:00~20:00 (休館日:毎週火曜日 ※火曜日が祝日の場合その直後の休日でない日)
Tel.0266‐82‐8222 Fax.0266‐82‐8223



お問合わせ
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