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共催事業

鈴鹿景子の読み語り

月がのぼるまでに・ふるさとの昔語り

●日  時:2008年5月31日(土) 開演13:30 開演14:00
●会  場:茅野市民館 マルチホール
●料  金:大人前売2,300円(当日2,500円)
高校生以下1,000円(小学生以下は無料)

●プレイガイド:好評発売中
茅野市】茅野市民館・シマダヤ楽器・平安堂茅野店
チケットぴあベレックLCV・クラフトハウス宮坂
ベルクハウスG-CREF
【富士見町】今井書店
【原村】パン工房パパゲーノ
【諏訪市】平安堂諏訪店・まるみつ百貨店
【岡谷市】笠原書店

●出  演:鈴鹿景子 演奏:フォルクローレトリオ ライセス
●共  催:茅野市民館指定管理者 株式会社地域文化創造
  
問い合わせ
G-CLEF
Tel 0266-67-5055
 
鈴鹿景子事務所
Tel 03-5748-0210

鈴鹿景子
鈴鹿景子の読み語り「月がのぼるまでに」 旧諏訪鉄山写真パネル展示
旧諏訪鉄山写真
鈴鹿景子の読み語り「月がのぼるまでに」の舞台であるの旧諏訪鉄山鉱床は現在の蓼科中央高原一体にあった。現在は日帰り温泉「石遊の湯」となっている、旧日本鋼管の鉱山で戦前戦後にかけて鉄鉱石の採掘が行われた。今回の公演に関係する資料を、茅野市博物館よりお借りし、関連資料として写真など20点ほどの資料を公演と平行して茅野市民館ロビーに展示する。これを機会に、郷土の歴史を再考するきっかけになれば幸いである。
鈴鹿景子のライフワーク

鈴鹿景子(以下、私とさせていただきます)が現在ライフワークとして続けているものが二つあります。一つは、野坂昭如さんがお書きになった「戦争童話集」の読み語りです。これは、1971年の1月から12月まで婦人公論に連載された12話の物語を1980年に中公文庫から文庫本として初版が発行されたものです。
野坂氏の少年時代に体験した戦争の原風景を抽象化して表現した想像力あふれる素晴らしい作品です。戦争がもたらす圧倒的な暴力に向き合わされた時、いかに個人が非力でなすすべがない事を、戦争を知らない世代には知っていただき、知っている方々には改めて不戦の決意を持ち続けて欲しいとの思いで、2002年から毎年8月に「八月の蒼い空」というタイトルで上演を続けております。
そして、もう一つは民話の語りです。私の故郷である東北地方は遠野を代表として民話の宝庫と呼ばれております。その東北の民話を中心に現在、私が住んでいる大田区の民話なども取り上げ、「読み語り」と「一人芝居」との二通りの表現方法で舞台化しております。そのような私が、この蓼科で巡り会わせて頂いた作品が「月がのぼるまでに」でした。

蓼科 旧諏訪鉄山にまつわる童話「月がのぼるまでに」

この「月がのぼるまでに」(武田鉄矢著)は、先の戦時中に捕虜となった連合軍兵士が、この地に在った諏訪鉄山に強制労働のために連れてこられた事実を、地元少年の体験として人間の交流と愛情をメルヘンチックに書かれた作品で、作風は勿論違ってはおりますが、これもまた戦争童話の一つと捉えてもよいのではないかと感じました。さらに、この話の時代から、早くも六十余年を過ぎた今では、このお話もそろそろ昔語りの仲間に入ってもおかしくはないと思います。
ご縁があり、蓼科のペンションで「鈴鹿景子の読み語りの会」を4年前から毎年6月に開催するなかで、オーナーから、この作品を今度朗読して貰えないかと手渡され、息もつかせず一気に読み、もう一度読み直し、とても素晴らしい作品だとの思いで一杯になったのです。この作品に会えて本当に嬉しく、出会いの不思議さをも実感いたしました。
一昨年(H18年)の蓼科での語りの会で、初めて皆さまにご披露し、少なからずお客様に感動していただけたという手応えを感じ、そして、昨年(H19年)の会では鉄山の関係者や地元の方に聞いていただく機会にも恵まれました。このような、経緯からもっと広く地域の皆さまに、この心温まる物語に触れて頂きたいとの思いがつのって参りました。

語りで伝えたいこと
 
このお話「月がのぼるまでに」に流れる大切なこと、これは人を信じる事や助け合う精神だと思います。ことわざにある「情は人のためならず」なのです。偽物が横行し、何もかもが信じることが出来ない世の中。それを恬として恥じない昨今だから、この話を聞いて頂きたいのです。今回は、この「月がのぼるまでに」を一方の柱とし、もう一方に「鈴鹿景子の昔語り」から数編を聞いて頂きたいと思います。
昔語りにある世界は、人間の本来ある姿を様々な形の物語として聞かせながら、社会性を教えたり、問題解決の知恵を授けたりしています。昔語りを聞くことで、古きよき時代にあった日本人の心をもう一度思い出して欲しいのです。
一昔前の大家族の形態が崩れ核家族の時代になり、お祖父さん、お祖母さんの話が家庭になくなった頃から、日本はおかしな方向に雪崩をうって進んで行ってしまったように思います。
この話を聞いて貰うことで、直ちに何かが変わるとは思いませんが、今の社会状況が間違っているとすれば、それに気付いた者は声を上げ気付かせる努力をしなければ、国はますます壊れてしまいます。私が出来る方法は、このお話を語る事なのです。今回、その機会を与えて頂けましたことに、心よりお礼申し上げます。

以上 鈴鹿景子

鈴鹿景子
プロフィール  

鈴鹿景子
 
宮城県石巻市に生まれる。
県立石巻女子高等学校卒業後、文学座研究所入所
1975年  文学座研究所卒
1976年  NHK朝のテレビ小説「火の国に」のヒロインでデビュー
以後14年間文学座映画放送部に在籍し舞台、映画、テレビに多数出演
1989年  文学座映画放送部退部
1994年  鈴鹿景子事務所を設立
1996年  みやぎ夢大使を宮城県より委嘱

デビュー作のNHK朝のテレビ小説「火の国に」のヒロインを初めとして「ひまわりの家」「たんぽぽ」「江差の女」「はまなすの花が咲いたら」「ときめきの午後」「生きていく私」などにレギュラー出演。
さらに「火曜サスペンス劇場」「金曜エンターテーメント」「土曜ワイド劇場」などのサスペンスや「水戸黄門」「暴れん坊将軍」「銭形平次」「三匹が斬る」「遠山の金さん」などの時代劇に準レギュラー・ゲストとして数多く出演。他に舞台、映画で活躍。

お問合わせ
 
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TEL:0266-82-8222 FAX:0266-82-8223 ccc@chinoshiminkan.jp
 


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